病院紹介
院長挨拶・病院概要
ご挨拶
平素は早津江病院へ格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
これまで、当院は川副町福富に移転して認知症治療病棟、精神科デイケア、相談支援事業所や精神科訪問看護ステーションを開設し、地域に寄り添った医療を行ってきました。 更に、今後さらなる高齢化社会が進み、認知症や統合失調症等の緊急を要する精神科急性期への対応が増加することを見据えて体制を整えてきました。急性期に対応するために職員の教育や組織作り病院・病棟作りにも力を入れてきました。
精神科医療を取り巻く環境は大きく変化しています。今、当院に地域から求められる役割は、入院患者さんの地域移行を進めつつ、急性期症状で来院される患者さんへよりスムーズに対応できる体制の構築と、引き続き認知症治療に注力することと考えています。
認知症の場合、高齢者の引きこもり・独居の問題から受診につながらないケースもあります。ご本人の周囲の方が気づいてご相談に来られることも多く、ご家族や近隣の民生委員さん佐賀市地域包括支援センター(おたっしゃ本舗)などの連携を密にすることが大切です。そして相談を起点に、医療と介護の連携につなげていきます。今後は認知症の予防など先手が打てる相談体制を強化していきたいと考えています。
今回の新築・改修では、地域の方にも気軽に立ち寄ってもらえるような、開かれた病院を目指しています。通常病院は治療を受けられる方が行く所と認知症治療病棟で診療を行う印象がありますが、健康な方でも気軽に来ていただけるような心地よい空間を目指しています。 具体的には、カフエや売店を併設したラウンジスペース(名称 ひだまりホール)を設け、患者さんやご家族だけでなく、地域の人々にも交流していただけるスペースを計画中です。
令和2年9月より建設を開始しました新棟は、令和4年1月に竣工して外来と病棟の一部が無事に移転を完了しました。 また既存病棟の改修も令和4年4月に完了して、当院の新築・改修工事も約3分の2を終了しました。残りは、地域の皆さんへの共有スペース(ひだまりホール)、リハビリ・デイケア部門と在宅部門、事務などの管理部門となります。 今しばらくご迷惑をおかけいたしますが、引き続きご支援・ご協力をお願いいたします。
特定医療法人 樟風会 早津江病院
院長 松永 高政
由来
早津江保養院は三重津として、江戸時代末期、全国にさきがけて海軍を創立した鍋島藩の三重津の海軍所跡地である。 又、明治より昭和初期にかけて県立佐賀商船学校とし幾多の優秀な海の男達を世に送り出したところでもある。正にこの跡地に早津江保養院が設立された。
昭和25年精神衛生法が制定され、精神障害者を保護し、国民の精神衛生の向上が規定された。この法規に沿って、精神病院の設立が計画され増床が緊急の問題となった。昭和30年8月、松永岩三郎他7名のものが、早津江保養院設立総会を開催。軽床60、重症4、の精神病院設計図をつくり鍋島直紹佐賀県知事に申請し設立が許可された。昭和31年3月病院建物(商船学校舎)の使用が許可され、同時に定床を73名とした。
創立30周年記念誌 序文より抜粋
沿革
昭和31年5月 | 早津江保養院開院 |
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昭和63年4月 | 「早津江病院」へ名称変更 |
平成5年12月 | 病院新築移転 |
平成6年6月 | 老人性痴呆疾患治療病棟認可 |
平成6年8月 | 精神療養病棟認可 |
平成6年11月 | 精神科訪問看護開始 |
平成9年6月 | 精神科デイ・ケア開始 |
平成12年5月 | 精神科作業療法開始 |
平成15年6月 | 精神療養病棟1認可 |
平成16年4月 | 精神科デイ・ナイト・ケア開始 精神障害者社会復帰施設福祉ホームB「はなの木」開設 |
平成18年4月 | 地域生活支援部新設 |
平成18年10月 | 相談支援事業所「くすの木」開設 病院機能評価 認定 |
平成22年4月 | グループホームケアホーム「はなの木」事業開始 |
平成23年7月 | 電子カルテシステム「MOMACE」導入 |
平成23年9月 | 病院機能評価 更新 |
平成26年4月 | グループホーム「はなの木」へ名称変更 |
平成28年10月 | 病院機能評価 更新 |
平成29年10月 | 訪問看護ステーション「くすの風」開設 |
平成30年6月 |
標榜科を「心療内科・精神科」に変更 |
令和元年7月 |
「地域移行機能強化病棟」開設 |
令和3年1月 |
「地域移行機能強化病棟」を「精神療養病棟」に変更 |
令和4年1月 |
外来・3病棟の新築移転 |